ロードバイクについて>世界屈指の技術力と生産ラインを持つ台湾メーカー「GIANT(ジャイアント)」

１９７２年に劉金標（キング・リュウ）によって設立された 自転車製造メーカーで、正式名称を

「ジャイアント・マニュファクチュアリング(Giant Manufacturing)」

といいます。

会社設立の背景は、ほかの自転車メーカーとは異なりかなり特殊です。

もともと、キング・リュウは「うなぎの養殖業」を営んでいたのですが、 １９６９年に大規模な台風が台湾を襲った際に壊滅的な大打撃を被りました。

折りしもその頃、アメリカで「空前の自転車ブーム」を迎えており、 台湾はその生産拠点として注目されていました。

そこで、起死回生のビジネスとしてリュウがはじめたのが自転車業でした。

１９７２年に創業し、ますます自転車に魅了されたリュウでしたが、 当時の台湾には、自転車を作る機械も規格存在しなかったために、大変な苦労をします。

パーツメーカーを行き来する日々を続けていたリュウは、 当時商社に勤めていたトニー・ローと運命的な出会いを果たし、 リュウが会社の指針、トニーが経営という現在の体制が構築された後 ジャイアントは、爆発的な成長を遂げ、現在に至ります。

ちなみに社名のジャイアントは、当時世界大会で優勝した少年野球チーム 「ジャイアント」からとったものです。

操業当初は、何度も倒産の危機に見舞われましたが、アメリカの大手メーカーであるシュウィン・バイシクル・カンパニーの下請けに参画し、 多数のメーカーのＯＥＭ生産を手がけることで技術が蓄積され、大きく躍進することができました。

なお、自社ブランド「ＧＩＡＮＴ」が育った今でもなおＯＥＭ事業は継続しています。

世界屈指の技術力（特に、アルミやカーボンフレームの）高度な生産ラインを持ち さら台湾の自転車メーカーと強固なつながりを持っているので、 ジャイアント最大の特徴である

「高品質にして低価格」

と言う強みがあります。

性能の説明をするとルイガノと被ってしまうところが多いのですが、 価格に比べて品質がよいのは確かなので入門用としてオススメです。